Marchesi Incisa della Rocchetta/Grignolino d’Asti 2014 (マルケージ インチーザ デッラ ロケッタ/グリニョリーノ ダスティ)

オススメ度:3/5

生産者: Marchesi Incisa della Roccheta

ワイン名: Grignolino d’Asti

タイプ:赤

産地:イタリア、ピエモンテ

品種:グリニョリーノ

ヴィンテージ: 2014

価格帯: 1500-2000円

テースティング日:2018年5月20日

コメント: イタリアのピエモンテ州の貴族の生産者で女性醸造家。スタッフも女性ばかりで訪問時対応してくれたのはすべて女性。このワインは珍しいグリニョリーノという地品種を使ったワイン。シンプルなワインで収穫してしぼってためて、色ついたから瓶につめったって感じ@現地にて

つぶやき第8回:オレンジワインとフリウリワイン

オレンジワインというものが最近流行している。白ワインでもなく赤ワインでもなくロゼでもない新しいジャンルということで、この言葉は2004年にイギリスで始まったらしい。要は簡単に言うとマセレーションをした白ワイン。マセレーションとは赤ワインのように発酵時に葡萄の果皮を果汁と一緒に醸すことで色がつく。まあ、もっと簡単に言うと赤ワインの製法で作った白ワインだ。

ワイナートのNo95 (2019年9月)がオレンジワインの特集なので見てみた。起源はジョージアとイタリア州のフリウリ。個人的に嬉しいのがフリウリの生産者として代表格とされているのがラディコンとグラヴネル。両者ともに友達のフランコの隣人でイタリアでもリーダ格とされているグラヴネルはフランコの畑の隣(窓からすぐ家が見える)でラディコンは道路を隔てたところだ。グラヴネルに至ってはフランコの師匠であり、今思えば、グラヴネルが小樽での発酵を始めたときはフランコも小樽で発酵を始めたし、より果皮を抽出させたオレンジ系のワインも似たような時期に始めている。

2005年からフリウリに何度も訪れている私としてはオレンジワインという言葉に違和感がある。

・オレンジワインのジャンル:つい先日もオレンジワインっていうことで薄っぺらく、ワインと呼んでいいのかわからない日本のワインを試飲した。色と製法がオレンジワインということであれば消費者は混乱する。

・牽引してきた2大生産者がラディコンとグラヴネル。確かに事実かもしれないが、初心者はまずこれらのワインを美味しいと感じることはないといって過言ではない。特にラディコンはシェリーのような還元臭が満載で肝心な葡萄の果実味を感じることはできないからだ。グラヴネルは特別かもしれないが、表現が難しい。まるで上質のウイスキーのような味なので巷でいうオレンジワインとは一線を隔てる。

・ジョージアとフリウリのワインを並べて語っているのもどうかと思う。起源としてはそうかもしれないが、ワインの技術・品質は天と地ではないか?

個人的な思いだがワインは葡萄と土地の本来の良さを表現することが重要だと思う。果実味がないワインを私はあまり好きではない。友人のフランコは良い場所に土地を構えたと思うし環境も良い。ラディコンのように行き過ぎた発酵はしないし、グラヴネルのように難しいワインは造らない。フリウリといえば3つの品種がまず重要でリボッラ・ジャッラ、マルヴァジア、フリウラーノ。これにピノグリージョ、ソーヴィニヨン、シャルドネが続く。赤葡萄はメルロー。

まとまっていない・・・、が、私が販売側の立場であればオレンジワインがほしいと言われたら、オレンジワインの聖地で国際的にレベルの高い生産地のフリウリを間違いなく選択する。その上で異なる特徴のある生産者のワインを飲んでもらうことで消費者は楽しめるのではないだろうか。例えば香りの高いマルヴァジア、酸が特徴で偉大な長熟ワインとなるリボッラ・ジャッラ、フルーティなフリウラーノがスタートか。初心者ならフリウラーノ。スパイスの効いた食事ならマルヴァジア。ブルゴーニュなどの偉大なワインを飲み倒してきた人にはチーズとリボッラ・ジャッラ。

Dec 2019, Ken Hattori

Monchiero Carbone/ Roero Arneis Re Cit 2012 (モンキエロ カルボーネ/ロエロ アルネイス レチット)

オススメ度:4/5

生産者: Monchiero Carbone

ワイン名: Roero Arneis Re Cit

タイプ:白

産地:イタリア、ピエモンテ

品種:アルネイス

ヴィンテージ: 2012

価格帯: 2000-2500円

テースティング日:2013年9月29日

コメント: イタリアのピエモンテ州の優良生産者で私も大好きなワイナリ。ピエモンテの白ワインといえばやはりアルネイス種を使ったワインで早のみから長熟まで楽しめる。このワインはステンレスのみでの発酵だが素晴らしいワイン。白い花、柑橘系、ミネラル、皮の香り。コク旨味が凝縮されていてとろりとしている。濃厚な甘みが後味にくる。複雑で2000円台前半ということでコスパ抜群。

La Spinetta/Bionzo Barbera d’Asti Superiore 2009 (ラ・スピネッタ/ビオンゾ バルベーラ ダスティ スペリオーレ)

オススメ度:5/5

生産者: La Spinetta

ワイン名: Bionzo Barbera d’Asti Superiore

タイプ:赤

産地:イタリア、ピエモンテ

品種:バルベーラ

ヴィンテージ: 2009

価格帯: 6500-7000円

テースティング日:2015年10月25日

コメント: イタリアのピエモンテ州バルバレスコ地区のトップ生産者。非常に有名だが個人的にも一番好きなワイナリーでこれほど有名でもワイナリー訪問の案内は丁寧で全部飲ませてくれた。

このワインはバルベーラという品種を使っており、一般的にバルベーラは酸味が強く濃いワインとなる。このワイン、凝縮感はあるが同時に気品がある。隙きのない兼粉構造をもったシリアスなワイン。クリスタルのごとく。しばらくすると香りが一気に広がりインク、墨、黒果実などの複雑な味となる。素晴らしいワイン。

Cordero di Montezamolo/Dolcetto d’Alba 2012 (コルデロ ディ モンテツェモロ /ドルチェット ダルバ)

オススメ度:3/5

生産者: Codero di Montezamolo

ワイン名: Dolcetto d’Alba

タイプ:赤

産地:イタリア、ピエモンテ

品種:ドルチェット

ヴィンテージ: 2012

価格帯: 2000-2500円

テースティング日:2015年3月14日

コメント: イタリアピエモンテバローロ地区の貴族所有の生産者。ドルチェットはピエモンテではデイリーワインとして利用される品種で10ユーロ以下のものが多い。個人的にはこの品種は酸味がなくのっぺらとしているので食事と一緒でないと厳しい。2,000円出して飲むものではない。香りは強く甘い黒果実。酸味はなく舌にまとわりつくような甘さ(果実味)。