月別: 2023年7月
美味しいワイン#206 スペイン赤ワイン 生産者:ヴェガトローザ ワイン名: ロス・ハルコネス 2015 Los Halcones Edicion Limitada 2015
イタリアワイン土着品種を楽しもう(シチリア州)Italian Native Grapes #53 “カリカンテ/Carricante”
美味しいワイン#205 イタリア 赤ワイン 生産者:トリンケーロTrinchero ワイン名: ロッソ・デル・ノーチェ II NVRosso del Noce II NV
美味しいワイン#204 フランス白ワイン 生産者:ドメーヌ・ドュ・バニョル ワイン名: キュベ・マルキ・ド・フェスク 2012 CUVÉE MARQUIS DE FESQUES 2012
ワイン Tips! #14 初心者に優しいワインの楽しみ方 “ポートワインはLBVを狙おう”
今回はポートワインについて話をします。メインのワイナリーはポルトの中心にありますが、実際のポートワインの産地はポルトの街から東に車で数時間走ったところにあります。その風景は異様なほどで人工美の美しさで言えばドナウ川とワイン畑が連なって素晴らしいものです。ぜひ一度尋ねていって欲しいものです。
さて、ポートワインは2つに大きく分類されます。ルビー、つまり赤のポートワインで甘口のものと、ルビーポートを酸化熟成させ、黄褐色に変色したポートワインのトウニーポートがあります。ホワイトもありますが、混乱するのでこの2つを覚えておけば十分。
とても乱暴な言い方で特徴を挙げますと、ルビー系は甘い。トウニー系は酸化したシェリーのような風味です。(もちろん厳格には色々とありますのであくまで大きく分けてです)
今日はルビーポートのついてお話しします。3つに分類されており、ルビーポートと言われる手軽なもの、LVB(レイト・ヴィンテージ・ボトルド)と呼ばれてる特別なもの、最後のヴィンテージ・ポート。
ルビーポートは甘いだけなのでカクテルやソーダ割として気軽に楽しむもの。後者の2つは年号がついている特別なポートワイン。LBVは大樽で大体4年ほど熟成してから、瓶詰めします。そしてヴィンテージは2年ほどで瓶詰めとなります。
つまり、熟成をかなり経てから瓶詰めするのでLBVの方が比較的若くても楽しめるということ。ヴィンテージ物は最低でも20年くらい熟成しないとその進化が発揮できないです。
さて、なぜLBVがおすすめかというと3点。1つ目 比較的若く飲める。2つ目 値段がヴィンテージよりやすい。そもそもLBVとヴィンテージの境目は厳しい検査によって振り分けられるものとなっています。つまり少しの違いでヴィンテージからLBVと格下げされたものが、LBVなのです。一般人がヴィンテージとLBVの違いをわかるかというと間違いなくわからないのです。
品質があまり変わらず、値段も安く飲みやすいとなればLBVがおすすめです。ブルーチーズなどと合わせて飲んだり、寝る前に少し飲むなどして楽しめます。
美味しいワイン#203 イタリア白ワイン 生産者:デ・アンジェリス De Angelis ワイン名: オッフィーダ・パッセリーナ 2012 Offida Passerina 2012
美味しいワイン#202 イタリア赤ワイン 生産者:ヴィノージア VINOSIAワイン名: ピエディロッソ 2020 Piedirosso
美味しいワイン#201 イタリア赤ワイン 生産者:カンティーナ・ジャルディーノ (Cantina Giardino) ワイン名:ヌード 2007
ワイン Tips! #13 初心者に優しいワインの楽しみ方 “2つのタイプのキャンティ”
今回はキャンティクラシコについてお話しします。トスカーナ地方の有名なワインです。詳細の話は”楽しいイタリアンワイン講座”をみていただくとわかると思いますが、今回はキャンティクラシコと一言にいってもなぜ大きく違うものがあるのかというところをお話しして、おすすめのワインを記載します。
まず初めに基本的な知識としてキャンティ、とキャンティクラシコは法律が違います。ただ細かい話はどうでも良く覚えていただきたいのはキャンティよりキャンティクラシコのほうがちょっと良いワインですということ。
なぜ味の幅がキャンティクラシコで大きいのかというと、もちろん土壌の違いはありますが、それは詳細を勉強したい方においておいて、味に影響があるのはそのブレンド比率です。法律ではサンジョヴェーゼ 最低80% その他黒葡萄 最大20%。この20%が大きい。20%も他のブドウを入れるとその影響力が多く、サンジョベーゼらしさはもちろんあるが、ワイン自体のタイプは大きく変わってきます。ここでは2つのタイプを紹介します。
1つ目はエレガント系で昔のキャンティを知っている方であればそれに近いもの。
もう1つは濃厚でボディが太めなキャンティ。アメリカ人がとても好むタイプです。実際アメリカ人が所有しているキャンティのワイナリーを訪れたことがありますが、キャンティクラシコというより、メルローぽい野太いワインダットのを覚えています。
最初のタイプの代表的的なワインがカステッロ ディ フォンテルートリというワイナリーのキャンティクラシコ。ブレンド比率はサンジョベーゼ90%とサンジョベーゼが主体でマルヴァジア・ネーラとコロリーノという土着品種のブレンド。サンジョベーゼの可愛らしさとエレガント系の味わいです。
濃厚でボディが太めなキャンティの代表格は、ブランカイアのキャンティクラシコ”リゼルヴァ”です。リゼルヴァなのでキャンティクラシコより格付けは上ですが、メルローが20%入っているのワイン自体のキャラクターが濃厚となっています。なお、ブランカイアはキャンティクラシコはサンジョベーゼのみで作っており可憐なワインとなっているので、ブランカイアのキャンティクラシコとリゼルヴァの飲み比べも面白いと思います。全体的にメルローを使用しているものは後者のタイプになることが多いです。