今回はポートワインについて話をします。メインのワイナリーはポルトの中心にありますが、実際のポートワインの産地はポルトの街から東に車で数時間走ったところにあります。その風景は異様なほどで人工美の美しさで言えばドナウ川とワイン畑が連なって素晴らしいものです。ぜひ一度尋ねていって欲しいものです。
さて、ポートワインは2つに大きく分類されます。ルビー、つまり赤のポートワインで甘口のものと、ルビーポートを酸化熟成させ、黄褐色に変色したポートワインのトウニーポートがあります。ホワイトもありますが、混乱するのでこの2つを覚えておけば十分。
とても乱暴な言い方で特徴を挙げますと、ルビー系は甘い。トウニー系は酸化したシェリーのような風味です。(もちろん厳格には色々とありますのであくまで大きく分けてです)
今日はルビーポートのついてお話しします。3つに分類されており、ルビーポートと言われる手軽なもの、LVB(レイト・ヴィンテージ・ボトルド)と呼ばれてる特別なもの、最後のヴィンテージ・ポート。
ルビーポートは甘いだけなのでカクテルやソーダ割として気軽に楽しむもの。後者の2つは年号がついている特別なポートワイン。LBVは大樽で大体4年ほど熟成してから、瓶詰めします。そしてヴィンテージは2年ほどで瓶詰めとなります。
つまり、熟成をかなり経てから瓶詰めするのでLBVの方が比較的若くても楽しめるということ。ヴィンテージ物は最低でも20年くらい熟成しないとその進化が発揮できないです。
さて、なぜLBVがおすすめかというと3点。1つ目 比較的若く飲める。2つ目 値段がヴィンテージよりやすい。そもそもLBVとヴィンテージの境目は厳しい検査によって振り分けられるものとなっています。つまり少しの違いでヴィンテージからLBVと格下げされたものが、LBVなのです。一般人がヴィンテージとLBVの違いをわかるかというと間違いなくわからないのです。
品質があまり変わらず、値段も安く飲みやすいとなればLBVがおすすめです。ブルーチーズなどと合わせて飲んだり、寝る前に少し飲むなどして楽しめます。