つぶやき第4回:コルクとスクリューキャップ

ワインのコルクとスクリューキャップどちらがいいのかですが、個人的には高級ワインでスクリューキャップ(現行世界シェア15%程度)がコルクを置き換えることは今後もないと思います。以下が思いつく理由かな。

  • コルクは環境に優しくない??

そもそもコルクの原材料となる樫の木は樹齢が高いものを対象に10年ごとに剥いで使うので別に木を伐採するわけではない。つまり環境問題でコルクが無くなることはない。

  • コルクは高い??

一般的なコルクとスクリューキャップの値段差は2倍でスクリューキャップは1個あたり12-15円。さて、2倍だろうが3倍だろうが1万円のワインでインパクトはあるか? あまりないですよね。

  • ブショネがマイナス

ブショネとは主に化学変化がおきて嫌な匂いがワインについてしまってだめになる現象。統計がばらばらですが5%前後とみて良いですね。つまり2ケース(24本)買えば1本がブショネだということ。しかしブショネは非常に厄介で、完全にわかるケースはすぐに分かるので、レストランであれば交換をすればいいです。

私の経験は今まで10回ないかな(最悪のケースは2本連続がありました)。一方、わかりにくい場合は単に本来のワインの味を消しているケースがあります。これが厄介。本来のワインの味なんてしらないすよねーー。

シャトー・マルゴーを飲んで“うーん、まあまあ美味しいけど薄っぺらいね”などと感じた人がいるとします。ところが一般人にシャトー・マルゴーの本来の味が分かる人が何人いますか?よほど飲み続けないと無理。つまりブショネでもわからない場合がほとんどのケースであるということ。

ちなみに飲み手がレストランで2万円のワインを頼むときに同じワインで片方がスクリューキャップともう片方がコルク。どっち選びますか?ブショネが危険だからスクリューにしようって人はまずいないでしょ。

  • 熟成

ある人はコルクはゆっくりと酸素を取り入れるから熟成するんだよっていう人もいるし、ある人はスクリューは密封するからさらにゆっくりと熟成するよねっていう。個人的にはどーでもいいと思う。気持ちの問題。

最後に・・まあ最近はブショネが発生しないコルクも高いですがあるそうですので超高級ワインは使っているみたいですよ。個人的には3000円以下のワインは全部コルクにしてくれって思います。変に合成コルクとか使うくらいでテンションが下がるくらいならスクリューで十分。

July 2019, Ken Hattori

Domaine Parent (ドメーヌ・パラン)

Winery: Domaine Parent

Region: Bourgogne, France

Recommendation:

  • Bourgogne Rouge
  • Pommard

Comment: これだけピノのワールが世界各国で普及しているのに、残念ながらブルゴーニュのピノはものが違う。もっというとニュージーランドのピノのワールとブルゴーニュのピノは違う品種といってもいいのではないか。透明感があり大地の香りがするワイン。やはりブルゴーニュは偉大。このワイナリはその中でも値段が手頃でおすすめ。Domaine(ドメーヌ)はワイナリというようなブルゴーニュの一般的な呼び方です。ボルドーはシャトー、シャンパーニュはメゾンというと言います。

Allan Scott/Pinot Noir (アラン・スコット/ピノ・ノワール)

Allan Scott/Pinot Noir (アラン・スコット/ピノ・ノワール)

オススメ度:4/5

生産者:Allan Scott

ワイン名:Pinot Noir

タイプ:赤

産地:ニュージーランド、マルボロ

品種:ピノ・ノワール

ヴィンテージ:2015

テースティング日:2017年1月6日

コメント:アラン・スコットのノーマルのピノ・ノワール。1500円程度。きれいなピノ・ノワールだが、ベリーの果実味がしっかりしている。梅干しの風味も。酸がやはり綺麗でフィニッシュは烏龍茶ぽいタンニンの渋さ。良いワイン。写真はソーヴィニヨン・ブラン。

Babich/Black Label Sauvignon Blanc (バビッチ/ブラックラベル ソーヴィニヨン・ブラン)

オススメ度:3/5

生産者:Babich

ワイン名:Black Label Sauvignon Blanc

タイプ:白

産地:ニュージーランド、マルボロ

品種:ソーヴィニヨン・ブラン

ヴィンテージ:2013

テースティング日:2014年11月1日

コメント:2009年までレストラン用に生産していたブラックラベルシリーズ。香りはパッションフルーツ、ライチ、アタックは果実味豊かであ甘みがありフルーティ、展開は蜜の香りや木クズを感じる。写真はピノ・グリのブラックラベル。

Cloudy Bay/Sauvignon Blanc (クラウディベイ/ソーヴィニヨン・ブラン)

オススメ度:5/5

生産者:Cloudy Bay (クラウディベイ)

ワイン名:Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン)

タイプ:白

産地:ニュージーランド、マルボロ

品種:ソーヴィニヨン・ブラン

ヴィンテージ:2013

テースティング日:2014/11/2

コメント:テースティングなので同じ銘柄も複数回の投稿となります。香りはソーヴィニヨン・ブランらしいが優しい香りでパッションフルート、青りんご系、味は上品なにがみと酸味、展開としてはあとからフルーティな果実味、うす黄緑色な感じで上品。さすが世界の1本

Herkt Estate/Artisan Sauvignon Blanc

オススメ度:3/5

生産者:Herkt Estate

ワイン名:Artisan Sauvignon

タイプ:白

産地:ニュージーランド、マルボロ

品種:ソーヴィニヨン・ブラン

ヴィンテージ:2014

テースティング日:2016年12月31日 コメント:日本未輸入ワイン。マルボロなのでアロマティックかと思いきやそこまでではない。ムール貝の白ワイン蒸しにはよく合うワイン。

Cable Bay/Sauvignon Blanc Reserve (ケーブル・ベイ/ソーヴィニヨン・ブラン リザーブ)

オススメ度:3/5

生産者:Cable Bay

ワイン名:Sauvignon Blanc Reserve

タイプ:白

産地:ニュージーランド、ワイヘケ

品種:ソーヴィニヨン・ブラン

ヴィンテージ:2015

テースティング日:2017年1月3日

コメント:ニュージーランドワイへケ島のワイナリ。観光客目当てでワインの産業をしている。実際は遠く離れたマルボロのワイン。ワイン自体は上品なソーヴィニヨン・ブランで悪くはない。どちらにしてもワイへケのワインは輸送コストがかさむのか、極端にコスパが悪い。写真はリザーブではなくノーマルのもの。

Kennedy Point/Sauvignon Blanc (ケネディ・ポイント/ソーヴィニヨン・ブラン)

オススメ度:2/5

生産者:Kennedy Point

ワイン名:Sauvignon Blanc

タイプ:白

産地:ニュージーランド、マルボロ

品種:ソーヴィニヨン・ブラン

ヴィンテージ:2015

テースティング日:2017年1月1日

コメント:ニュージーランドワイへケ島のワイナリですが、ワインはマルボロのソーヴィニヨン・ブラン。日本に輸入されてなくてよかった逆パターン。アロマティックな南半球の香りとまるで芳香剤を飲んだような印象。オススメしない。