ワイン Tips! #16 初心者に優しいワインの楽しみ方 “ワインボトルの違い”

ボトルの形状についてお話しします。一番有名なのが2種類で、ボルドー型とブルゴーニュ型。ボルドー型はいかり肩で有名ですね。この形状はボルドーワインは基本、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローで長期熟成するので澱を溜めやすいということからこの形なったらしいです。

一方ブルゴーニュ型はなで肩ですね。これはブルゴーニュのワイナリーが小規模が多くて、重ねて保管できるので場所を取らないってことらしいですが、実際は最近のセラーはボルドー型の方が綺麗に収納できるので消費者からすると、実際はボルドー型の方が収納的には上ではないかと思います。

他ではすらっとした形のドイツのラインガウ・モーゼル地方などやフランスのアルザスで使われているボトル形状。よく見ていただくとわかりますが、瓶の底は先ほどのボルドー、ブルゴーニュは澱を貯めるためにへっこみがありますが、このドイツ、フランスアルザスはフラットです。単純に白ワインが中心で澱がでないからでしょうね。でも、ドイツの赤ワインはブルゴーニュ型とかあるので、あくまでこの形状は白ワインと思っていただいて良いです。

特殊なのはドイツのフランケン地方のボックスボイテルです。昔日本でも流行ったマテウス・ロゼと同じ形状と行った方がわかりやすいと思います。語源や形の根拠はいくつかあるみたいです。どちらにしても、フランケン地方とポルトガルの一部しかこの形状はないのであまり気にしなくていいかと思います。ただ以前フランケン地方におとづれた時は普通のボルドータイプのボトルなど使っているところもありました。これは当然で、ボックスボイテルは運送に無駄が生じてしまって、運送コストが高くなるからです。ただ、可愛いボトルなのでずっと残しておいてほしいです。

ワイン Tips! #15 初心者に優しいワインの楽しみ方 “家飲み!ワイングラスは何を選ぶ?”

今日はワイングラスについてお話しします。まず、かのリーデル社が様々なタイプのグラスを提供しているように、グラスでワインの味が変わるのは間違いありません。特にリーデル者のソムリエシリーズはとても薄く、口当たりも素晴らしく芸術品といっても過言ではないとおもいます。

ですが、薄いグラスは割れます。手で拭くだけでも、油断すると割れるので高いグラスで薄い物はやはり家飲みでは厳しい。よって家での普段のみとしての第一条件は”頑丈で割れにくい”であることです。

2番目に種類ですが、よくボルドー用とかブルゴーニュ用とかあります。リーデルなどは”ヴィンテージシャンパン”とか”モンラッシェ”用とかありますので混乱しますよね。家に置くグラスは2種類くらいで十分かと思います。

1つ目は乾杯用のフルートグラス。シャンパンなどで利用しますが、これは雰囲気がでていいですよね(しかしシャンパーニュではフルートグラスはあまり使いません。普通のグラスを使うことでシャンパンの香りなどを楽しむからです)。

2つ目は白、赤兼用のグラス。私は楕円形のグラスではなく下の部分(ステム)から途中まで広がって、そして真っ直ぐに伸びるグラスを使っています。実はこのタイプ、私の友人が使っていて、赤、白、スパークリング、全てに合うので良いなとおもってずっとつかっています。

3つ目は手頃な値段であること。やはり頑丈なワイングラスでも割れることは当然ありますので、あまり高いグラスはおすすめしません。

私が愛用しているのが、ドイツに本社を置くツヴィーゼル社のグラスです。市場シェアも#1だと思いますが、とにかく使いやすいし強度がすごい。食洗機で割れることはまずありません。そのフィネスシリーズの形を参考にしてみてください。私の愛用しているワイングラスの形です。値段も手頃でおすすめします。

美味しいワイン#204 フランス白ワイン 生産者:ドメーヌ・ドュ・バニョル ワイン名: キュベ・マルキ・ド・フェスク 2012 CUVÉE MARQUIS DE FESQUES 2012

ワイン Tips! #14 初心者に優しいワインの楽しみ方 “ポートワインはLBVを狙おう”

今回はポートワインについて話をします。メインのワイナリーはポルトの中心にありますが、実際のポートワインの産地はポルトの街から東に車で数時間走ったところにあります。その風景は異様なほどで人工美の美しさで言えばドナウ川とワイン畑が連なって素晴らしいものです。ぜひ一度尋ねていって欲しいものです。

さて、ポートワインは2つに大きく分類されます。ルビー、つまり赤のポートワインで甘口のものと、ルビーポートを酸化熟成させ、黄褐色に変色したポートワインのトウニーポートがあります。ホワイトもありますが、混乱するのでこの2つを覚えておけば十分。

とても乱暴な言い方で特徴を挙げますと、ルビー系は甘い。トウニー系は酸化したシェリーのような風味です。(もちろん厳格には色々とありますのであくまで大きく分けてです)

今日はルビーポートのついてお話しします。3つに分類されており、ルビーポートと言われる手軽なもの、LVB(レイト・ヴィンテージ・ボトルド)と呼ばれてる特別なもの、最後のヴィンテージ・ポート。

ルビーポートは甘いだけなのでカクテルやソーダ割として気軽に楽しむもの。後者の2つは年号がついている特別なポートワイン。LBVは大樽で大体4年ほど熟成してから、瓶詰めします。そしてヴィンテージは2年ほどで瓶詰めとなります。

つまり、熟成をかなり経てから瓶詰めするのでLBVの方が比較的若くても楽しめるということ。ヴィンテージ物は最低でも20年くらい熟成しないとその進化が発揮できないです。

さて、なぜLBVがおすすめかというと3点。1つ目 比較的若く飲める。2つ目 値段がヴィンテージよりやすい。そもそもLBVとヴィンテージの境目は厳しい検査によって振り分けられるものとなっています。つまり少しの違いでヴィンテージからLBVと格下げされたものが、LBVなのです。一般人がヴィンテージとLBVの違いをわかるかというと間違いなくわからないのです。

品質があまり変わらず、値段も安く飲みやすいとなればLBVがおすすめです。ブルーチーズなどと合わせて飲んだり、寝る前に少し飲むなどして楽しめます。

美味しいワイン#203 イタリア白ワイン 生産者:デ・アンジェリス De Angelis ワイン名: オッフィーダ・パッセリーナ 2012 Offida Passerina 2012