ボトルの形状についてお話しします。一番有名なのが2種類で、ボルドー型とブルゴーニュ型。ボルドー型はいかり肩で有名ですね。この形状はボルドーワインは基本、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローで長期熟成するので澱を溜めやすいということからこの形なったらしいです。
一方ブルゴーニュ型はなで肩ですね。これはブルゴーニュのワイナリーが小規模が多くて、重ねて保管できるので場所を取らないってことらしいですが、実際は最近のセラーはボルドー型の方が綺麗に収納できるので消費者からすると、実際はボルドー型の方が収納的には上ではないかと思います。
他ではすらっとした形のドイツのラインガウ・モーゼル地方などやフランスのアルザスで使われているボトル形状。よく見ていただくとわかりますが、瓶の底は先ほどのボルドー、ブルゴーニュは澱を貯めるためにへっこみがありますが、このドイツ、フランスアルザスはフラットです。単純に白ワインが中心で澱がでないからでしょうね。でも、ドイツの赤ワインはブルゴーニュ型とかあるので、あくまでこの形状は白ワインと思っていただいて良いです。
特殊なのはドイツのフランケン地方のボックスボイテルです。昔日本でも流行ったマテウス・ロゼと同じ形状と行った方がわかりやすいと思います。語源や形の根拠はいくつかあるみたいです。どちらにしても、フランケン地方とポルトガルの一部しかこの形状はないのであまり気にしなくていいかと思います。ただ以前フランケン地方におとづれた時は普通のボルドータイプのボトルなど使っているところもありました。これは当然で、ボックスボイテルは運送に無駄が生じてしまって、運送コストが高くなるからです。ただ、可愛いボトルなのでずっと残しておいてほしいです。