ワイン Tips! #12 初心者に優しいワインの楽しみ方 “ボルドーワインの基本編”

先日、ボルドーワインのラベルの読み方をお話ししましたが、今回はボルドーについて基本的な話をいたします。細かいことをいうときりがないので、今日はメドックとサンテミリオンだけ覚えていただければと思います。

メドック地方は有名なマルゴーがある場所で”左岸”と言われています。これは地図から見るとジロンド川といのが2つの支流に別れていてそこの左側を左岸といっています。これがメドックです。

右岸で一番有名なのがサンテミリオンという場所となります。

大きな違いはメドックのワインはバランスが取れている筋肉質のワインが多いです。一方サンテミリオンは甘い(砂糖の甘いではなく果実味が豊かと言う意味)アタックのワインが多いと言うことです。

メドックの主な品種はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローと覚えていただいてOKです。

一方サンテミリオンは基本メルローとカベルネフランが主体です。

細かいことを話すとキリがないですが、基本これらのブドウ品種の使い方と土壌が明確に異なる赤ワインを生成しています。そのため、初心者の方はまずどちらのワインが好みか覚えればさらに細かいところを勉強していきたいと思う方もいるかと思います。理由はメドックといっても場所によってスタイルがさまざまだからです。

さて、日本で購入できるおすすめのワインをいくつかご紹介するのでぜひ飲み比べてください。5000-10000円くらいが良いと思います。円安、燃料費高騰の昨今の状況から正直5000以下で美味しいボルドーワインを探すのは困難だからです。注意点を2つ。メドックとサンテミリオンは両方とも格付けというものが存在しますが、全く別物です。2つ目、”セカンド”と呼ばれているワインは推奨しません。正直セカンドというものを飲んで、そのワイナリーの判断はまったくできません。

メドックでおすすめなワイン

1本目:シャトー カマンサック  これはいわゆるメドックの格付け5級のワインです。カベルネ・ソーヴィニヨン60%, メルロー40%と比較的メルローの比率が高いのでバランスの取れた柔らかいワインで飲みやすいと思います。

2本目:シャトー ペデスクロー  こちらもメドックの格付け5級のワインですが、とにかく近年素晴らしいワインでエレガントです。ポーイヤックと呼ばれる村のワイナリーです。ポーイヤックのワインは比較的カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いのですが、こちらは3割以上メルローが入っています。

3本目:シャトー ラグランジュ こちらはメドックの格付けの3級のワインでサントリーが所有していることでも有名です。サン・ジュリアンという村のワイナリーです。典型的なメドックのワインと言っても良いと思います。

サンテミリオンのおすすめワイン

1本目:クロ ラ マドレーヌ 有名なオーゾンヌなどのシャトーの近くにあるワイナリーでメルロー、カベルネフランを使っている典型的なサンテミリオンのワインです。

2本目:シャトー カノン ラ ガフリエール サンテミリオンの駅の隣に畑があります。こちらもメルロー、カベルネフランを使っており、滑らかなワインです

正直サンテミリオンのワインは値段があまりにも高騰していて1万以下だとあまりチョイスはないですが、2本とも典型的なのでこれが好きであればサンテミリオンのワインは好みだと思います。

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